【肚真利】経歴ストーリーの第3章です。
正直なところ、僕はインターネットにおけるビジネスを、
完全に侮っていたし、勘違いしていました。
そんなことだから、結果が出なくて当然でした。猛烈に反省しました。
「テクニックを追い求めてもダメだ。『本質』を学び直そう!」
「インターネットもリアルなビジネス。画面の向こうには人がいるんだ!」
と、氣がついてから、ガラリと意識が変わってきました。
僕の場合は、学生時代に出逢った「ある人」の言葉が、
急によみがえってきて、心にグサリグサリと刺さり始めました。
就職して、給料をもらっている時は、スッカリ忘れていたのに、
意識が変わると不思議なもので、重要なことだったんだと氣付き始めます。
ようやく、耳の奥まで届いてきたのです。今回は、そんなお話。
*「型破り」な商売人
「ド変態コンビニ店長」の教え
その「ある人」というのは、僕が大学時代にアルバイトをしていた、コンビニの「店長」です。
「下ネタこそが、人間関係の下地を作る」
という謎の考えを持つ、ド変態な「店長」で、
普段は、「リリーフランキー」ばりの、痛快な下ネタを飛ばしまくっていましたが、
同時に、5店舗を経営する、ヤリ手のオーナーでもありました。
アルバイトをしていたころに、色々教えていただいたのですが、
自分で副業をスタートし始めてから、その教えが重要だったことに氣が付きます。
「良い話聞いたな」程度だった言葉が、数年経ってやっと心の奥まで届いたのです。
で、その『ド変態コンビニ店長』が、
たくさん教えてくれたことの中で、一番心に残っているのは、
です。
実際、そのコンビニでは、一切マニュアルを作っていませんでした。
*マニュアル無視で喜ばれた
サービスの事例
マニュアルを無視して、お客さんに喜ばれた例としては、
●常連で来ていた、工事現場の親方に、
毎日無償で、ほぼ丸一日、コンビニの駐車場を貸していました。
通常のコンビニなら、「利用者以外の駐車はお断り」なんですが、
駐車場代が馬鹿にならないと困っていたので、快くお貸ししたのです。
そうすると、
「いつも駐車させてもらってるから。駐車代のかわり」
と言って、毎日、夕方になると、若い衆を引き連れて、大量のビールを買っていってくれました。もはや駐車代以上でした。
他にも、


…といったことを、スタッフみんなで考えながらやってました。
それぞれの得意分野を活かして、仕事をし、お店を盛り上げていきました。
当然ですが、仕事をしていく上で、ミスも発生します。
ある日、スタッフの一人が卵の発注で、10パックのところを、ゼロを一つ多くしてしまい、
100パック来てしまったことがあります。裏の倉庫が、卵の入った段ボール箱であふれ返ってしまいました。
ところが、『ド変態コンビニ店長』は、
ミスに対しては、1ミリも怒りません。
それどころか…
「おう、やるねぇ!なかなかパンチの効いたボケや。オモロい!」
「さあ、これをどうするか『自分』で考えて。こっからが、腕の見せ所や」
「ええやん!卵キャンペーン開催やな。」
と言って「ミスをした人」を責めるのではなく、「卵キャンペーンのリーダー」に任命して、
大量に来てしまった卵を、スタッフ全員で売りさばいたりしていました。
そんなこんなで、本当に根強い常連客、ファンが増えていきました。周りに新しい他のコンビニができたとしても、素通りして、わざわざ缶コーヒー1本買いに来るお客さんもいたほどです。
*『自分』を活かして
「ありがとう」を集める
そんなアルバイト時代に学んだことを思い出して、もう一度チャレンジすることを決意しました。
上手く行かなかった時は、
「教材(マニュアル)」にとらわれすぎていたなと思います。
「教材(マニュアル)」を重視しすぎて、「型」にハマっていました。
まわりと同じようなことをして、埋もれていたなと。
「資格」や「データ」にも、踊らされていたなと。
ちなみに、僕が最初に取り組んだのは、ECサイトの運営。
一から勉強して、ショップを立ち上げました。
元々、音楽やダンスが好きだったこともあり、海外の音楽/ファッションを輸入したり、
インディーズの商品を発掘して、買い付けを行ったりしました。
『ド変態コンビニ店長』に教わったことを一つ一つ思い出し、落し込んでいきました。
どうすれば、「ありがとう」と喜んでもらえるのか。
『自分』の特技/出来ることを洗い出して、
『自分』の考えや情熱を、『自分』の言葉で伝えるようにしたのです。
すると、どんどん結果が出始めました。
(※リアルな売上の話はヤラしくなるので控えますが、平均的なサラリーマンの給料よりは多くなりました笑)
お客さんが欲しいと言っていた「激レアなCD」を、
あらゆる手を尽くして駆けずり回り、入荷したこともありました。
一時的には大赤字になったのですが、そのお客さんから、
直筆の「感謝の手紙」を頂戴し、その後もファンになっていだたけました。
その時は、涙が出るほど嬉しかったです。
「ネット上でも思いは通じるんだ!」と感動したんです。
今でも、その時の思いを忘れないために、大事に取ってあります。
インターネット(オンライン)でも、結局は人と人。
ネットを通してでも、情熱や愛は伝わるのだなと実感しました。
※他にどんな施策/企画を行ったのかは、今回は割愛します。
また機会があればお話しするかもです。
●次回予告。豊かさって何?
人生について考える
最初は荒削りでしたが、どんどんスキルが上がり、洗練されていきました。
その後、インターネットを活用したビジネスを次々と展開。
●ECサイトの複数展開
●クリエイターの情報発信メディア運営
●アーティストのマーケティング活動支援
●仕事のノウハウを提供するメディア運営
等を実践していき、経済的な自由を手にしていきます。
そこからどんどんスキルを高めることに夢中になり、
やがて、金銭的成功の「光」と「闇」を目の当たりにすることになります。