
今回は、根本的な「ものの捉え方」について取り上げます。
厳密に言いますと、国や地域によって違いますし、もっと言えば、人間一人一人違います。それが大前提です。
とはいえ、「こういう傾向ってあるよね?」というものはあります。
その分かりやすい例が、「東洋」と「西洋」。
まずはこの2つにザックリ分けると、
「ものの捉え方」を理解するキッカケになります。
※あくまで「傾向」「目安」として参考にしていただければと思います。
概要
「東洋」と「西洋」。
捉え方の違いを簡単に。
では早速、「東洋」と「西洋」の違いを見ていきましょう。
パッと確認できるように、一覧にしてみました↓
★ | 西洋 | 東洋 |
---|---|---|
1 | 分類して 個別に捉える。 | 全体を つながりで捉える。 |
2 | 白か黒か。 Yes or No。 | 陰と陽。 全ては表裏一体。 |
3 | 自分>自然。 「自然」に対抗。 | 自分≦自然。 全は一、一は全。 |
4 | 効率化&システム化が得意。 | 情緒的&感性に沿うのが得意。 |
5 | 「見える化」を追究。 | 「見えない力」も活用。 |
重要な5つの項目で分けてみました。
『和魂洋才』。
日本はどちらでもない?!
『和』の国である日本に関しては、
「東洋」でも「西洋」でもどちらでもない、と主張する学者もいます。
非常に特殊な文化を育んでいるのです。
もちろん、地域としては、「東洋」に含まれているので、「東洋」の価値観が色濃く根付いてはいます。
ですが、独特の『和』の魂(精神)をベースに、
「東洋」「西洋」を含めて、古今東西の良いところを取り入れているのが、本来の日本の特徴です。
一言で言うと『和魂洋才』(わこんようさい)です。
以下の記事もあわせてチェックしていただけると、より理解が深まるかと思います↓
これまでは近代化
=どちらかといえば西洋化
どちらかと言えば、「近代化=西洋化」と考えられてきた節があり、
日本でも、明治維新以降、あるいは昭和の戦後復興にあたって、
西洋的な「価値観」や「ものの捉え方」をガンガン取り込んできました。
その結果、日本が古来から大切にしてきた「価値観」や「ものの捉え方」、
古代日本より伝えられてきた『叡智』が忘れられ、失われてしまいました。
これからは『和』。
その『叡智』が世界から注目
先ほど、「近代化=西洋化」と言いましたが、
そのおかげで産業/工業が発展し、様々な文明の利器が生まれ、
インターネットも誕生して、生活スタイルは大きく変わりました。
最近では、AI(人工知能)も注目されてきていますね。
少なくとも日本においては、「物」も「情報」も豊かになり、
ある意味、行き着くところまで行ったと言えます。
その結果、これからは、東洋的な「価値観」や、『和』の精神が注目され、
時代は益々、そちらの方向に進んでいくだろうと言われています。
世界でも、すでに情報感度の高い方達は、
かなり早い段階で氣付き、積極的に取り入れていますね。
●世界のビジネス/経済業界
「アップル社」のスティーブ・ジョブズが、
「禅」の思想に傾倒していましたし、
そのライバルである、世界一の大富豪ビル・ゲイツも、『和』の精神を好んで取り入れています。
●世界のエンタメ/音楽業界
エンタメ/音楽業界では、歌手のマドンナが「瞑想」や『氣』を取り入れていますし、
故マイケル・ジャクソンも親日家として知られ、
東洋的価値観や、『和』の精神も作品に活かしていました。
●サイエンス/科学業界
サイエンス/科学の分野においても、エジソンも認める隠れた天才科学者ニコラ・テスラが、
東洋の『叡智』を積極的に活用していたことも有名です。
代表的な分かりやすい事例を挙げましたが、
他にも、様々な国や業界で注目されています。
「灯台もと暗し」という言葉がありますが、
むしろ日本人の方があまり氣が付いていなくて、
古代日本の『叡智』を知らない人の方が多いです。
海外の人の方が「メッチャ、スバラシイネ!」と、
いち早く取り入れて、真面目に学んでいたりするのが現状です。
まとめ。
全体像を把握しよう
今回のおさらいということで、もう一度、図を出しておきます。
★ 西洋 東洋 1 分類して
個別に捉える。全体を
つながりで捉える。2 白か黒か。
Yes or No。陰と陽。
全ては表裏一体。3 自分>自然。
「自然」に対抗。自分≦自然。
全は一、一は全。4 効率化&システム化が得意。 情緒的&感性に沿うのが得意。 5 「見える化」を追究。 「見えない力」も活用。